食の紹介

食事がおいしい、という贅沢で
幸せな日常

農業が基幹産業である美幌町は、食材の宝庫。
ほくほくのじゃがいもや、みずみずしいアスパラガス、
甘いとうもろこしなど、
北海道を代表する野菜たちが種類豊富に生産されています。
そんな食材を活かした加工品づくりにも一生懸命で、
美幌町ならではの特産品もたくさん誕生しています。
また、子どもの頃から食の大切さを学ぶ「食育」にも熱心に取り組み、
地産地消を意識した給食や高校生も教える立場で参加するプロジェクトなど。
世代や業種を超えた幅広い活動が展開されています。
すでに移住した方々はみなさん
「食事がおいしい!」
「野菜嫌いだった子どもがいまは頬張っています!」と、
大喜びです!
酪農や肉用牛も飼育され、
オホーツク海にも近いので海産物も新鮮。
食卓を彩る旬の味わいは、まちの大きな魅力です。
幸せな時間を、毎日たっぷりお召し上がりください!

人の手と想いによる食づくり

優れた特産品を「びほろブランド」として全国へ

肥沃な畑で育まれる農作物、牛や豚などの肉類、新鮮なミルクなど素材そのものが良質でこの上なくおいしい美幌町。町民のみなさんをはじめ、もっとたくさんの方々に楽しんでいただくために、その素材の良さをさらに引き立てる加工品づくりにも力を入れています。

そして、厳しい審査基準のもと特に優れた商品を「びほろブランド」として認証して全国へ発信しています。商品開発には、農業協同組合、美幌高校、びほろ笑顔プロジェクト、精肉店、製麺所、菓子店、役場などあらゆるジャンルの人たちが気持ちを寄せ合いながら連携。「びほろブランド」にふさわしい商品誕生までには、人と人との物語がたくさん生まれています。

全道で初めて司厨士協会と連携

2023年12月に一般社団法人全日本司厨士協会北海道地方本部と美幌町が、食を通じた地域の活性化を目的に連携協定を締結しました。司厨士協会とは、「食文化の向上」をビジョンとして掲げ、地域貢献や社会貢献につながる活動をしたいという高い志を持つ料理人の協会。北海道地方本部にとっては自治体との初めての協定締結です。

すでに、美幌食材による「豊平館プレミアムカレー」の開発、ふるさと納税返礼品を使った料理レシピの開発、町制施行100周年記念式典のノベルティとしてスイーツを開発するなど、積極的な協力体制から「地域活性化推進プロジェクト」が始動しています。今後も、料理人ならではの専門知識・技術力と美幌町ならではの素材の良さが融合し、食の魅力は無限に広がっていくでしょう。そんな協働によって次々と生まれる商品やレシピを通して、美幌町のおいしさをより多くの方へお届けしていきます。

食のイベント 美幌和牛祭り

毎年7月中旬に網走川河畔公園で開かれている、オホーツク最大規模のお祭りです。350基も並ぶコンロの上で焼かれているのは、ブランド牛の美幌和牛。道内各地からたくさんの焼肉ファンがやってきて、ジューシーなお肉をはじめ海鮮や野菜などを自由に楽しんでいます

美幌町の農産物 恵まれた条件と生産者の熱意が育む良質野菜

美幌川、網走川をはじめ60本を超える美しい川が流れる美幌町には、約1万haもの肥沃な農地が広がっています。一日の寒暖差が大きく、日照率が高いという気象条件にも恵まれ、美幌町は道内有数の規模を誇る農業生産地です。

小麦、てんさい、じゃがいも、豆類、玉ねぎ、にんじんなどの栽培が盛んで、全国へ出荷。新規作物の試験研究にも積極的に取り組み、冬に出荷できるようになったアスパラガス「冬姫」なども話題です。

オホーツクの雄大な自然の中、ミネラル豊富な土壌で育まれるおいしく、高品質な野菜たちが、今日も全国の食卓に笑顔を運んでいます

主要な農産物

玉ねぎ

ずっしりと重くて肉厚。身が白くて色つやがいい美幌産玉ねぎは、生産量日本一の北海道でも高く評価されています。加熱するとトロリとした甘みと旨味!炒め物、揚げ物、煮物などさまざまな家庭料理で大活躍です。

アスパラガス

ハウス栽培や路地栽培で、太陽をたっぷり浴びたアスパラガスを生産しています。香りが豊かで柔らかく、旨味と甘みが凝縮!畑で刈ったときにトロンと滴がしたたるほどのみずみずしさです

アスパラガス「冬姫」

晩秋から冬に出荷される、全国的にも希少な品種。冬でも日照時間が長い美幌町ならではの気象条件と生産者の長年の努力によって誕生しました。シャキシャキとみずみずしく、濃厚な味わいです。

じゃがいも「サッシー」

黄色い色味が食欲をそそる、北海道でも珍しいおいもです。少しトロンとした食感と甘みで、まるで栗のようなおいしさ!油脂との相性がいいのでフライドポテトや素揚げ、コロッケにすると絶品です。

とうもろこし「ミエルコーン」

フランス語で「はちみつのような甘さ」という名前のとうもろこし。皮が薄くてジューシー、採ってすぐならば生でも食べられると大人気です。鮮度が命なので、生産者は夜明けとともに収穫して、その日のうちに出荷しています。

直売所

物産館ぽっぽ屋

JR美幌駅舎内にある、美幌町の特産品が盛りだくさんのお店。採れたての野菜をはじめ「びほろブランド認証品」、加工品などを紹介、販売しています。女満別空港にも近く、新鮮な農作物の発送にも最適です。

JAびほろ野菜直売所ビースター

町内の農家が手がけている旬の野菜がずらりと並ぶ、人気スポット。春には山菜や葉物野菜、夏にはトマト、キュウリ、秋にはじゃがいも、にんじんなどが店頭をにぎわせます。野菜の他にドレッシングやカレーなども販売。

地元食材を活用する食育 小学校・中学校で地産地消を推進する給食を提供

おいしくて新鮮な野菜がたくさん収穫され、その素材の良さを引き出す加工品も多彩にそろう美幌町では、子どもたちに食の大切さや食材に恵まれているというまちの魅力を伝えるために「食育活動」にも熱心に取り組んでいます。

もっとも力を入れているのは、学校給食の充実です。町内の小・中学校全校では月曜日から金曜日まで週5日給食を提供。食材には産地消を推進し、経験豊富な調理員の意見も参考にしながら、おいしく、楽しい献立を作成しています。

また、子どもの頃から食に関心を持ってもらうための「食育推進計画」の重点事業として、まちでは「自分でつくる朝ごはん教室」や「冬休み小学生おやつ教室」を開催しています。

簡単でバランスのいい朝ごはんを身近な材料で準備する調理体験をはじめ、管理栄養士による食材と栄養の話などを通して、朝ごはんの役割・朝ごはんをしっかり食べるためにも早寝・早起きして生活リズムを整える大切さを子どもたちは学んでいます。

さらに「自分でつくる朝ごはん」のレシピ下敷きを作成し、町内全小学校へ配布。食生活の乱れは体力だけではなく学力低下にもつながっていると言われているため、子どもたちの規則正しい食生活をさまざまな活動によってサポートしています。妊婦さん向けにも、美幌町ヘルスリーダーがつくる「バランスのいい食事を試食する会」などプログラムを充実させながら、学校と家庭の両面から食に関する指導を継続するよう努めています。

高校生も積極的に参画している食育活動

美幌町では、小学校の授業でも食育について学び、知り、実践する機会を創出しています。

小学校低学年向けの授業のために、美幌町学校給食センターの栄養教諭が小学校を訪問。毎日食べている給食がどこで、どのようにつくられているかについて動画なども活用しながらわかりやすく説明しています。

また、まちの生産者や美幌高校の生徒、食をテーマにまちおこしに取り組む「びほろ笑顔プロジェクト」などが子どもたちへの実践的な食育のために連携。座学だけではなく、実際に農畜産物を見て触れる体験を提供しています。

小中学校への出前授業、幼・保育園児との野菜の収穫体験指導、美幌高校農場で動物に触れる体験指導など幅広く活動しています。日頃、牛や豚に触れたり、珍しい野菜を見たりする機会がほとんどない子どもたちにとっては目新しく、楽しい場面が盛りだくさん!そんな笑顔に、伝道大使の高校生たちも食育の手応えや意義を感じています。

かつては教えられる立場だった高校生が教える立場になって、あらためてまちの資源や環境について考えるなど、食育活動は世代を超えた人材教育・まちの魅力の再発掘にもつながっています