美幌町は起業のサポート制度が充実。
ワクワクしながらカタチにしていきました。
移住時の年代:30代 世帯構成:夫婦
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まちの起業家支援制度の利用者第1号に
美幌町に隣接する北見市から2015年に移住した野口さん。いまは、町民や観光客から大人気のレストラン「まちの洋食屋 らぐぅ」やパン工房の運営をはじめ、まちのイベント企画、美幌高校での特別講義など幅広く活動しています。野口さんは弟さんに障がいがあることから、北見市で障がい福祉サービスに携わっていました。
もっと障がい者雇用を拡充するために自分で起業しようと一念発起。いろいろ調べると美幌町の起業補助金が手厚く、障がい者福祉サービスの相談体制が充実しているなど希望していた条件にぴったりだったので、移住を決意したとのことです。
野口さんは、ちょうど美幌町で始まった起業家支援事業の第1号利用者。タイミングもよかったと振り返ります。事業を興してからこれまでに役場の民生部や包括支援センターの協力も得ながら、トータルで30名ほどの雇用を実現させました。
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おいしい食材で心まであたためる料理を提供
「まちの洋食屋 らぐぅ」は、築60年の古民家を改築してオープン。昭和の趣が漂う店内で、牛タンシチューや煮込みハンバーグなどカラダも心もあたためる手づくりメニューを提供しています。何よりもこだわっているのは、地元の食材を使うこと。北見市で働いていたときに、美幌町の農家さんからもらった野菜がびっくりするくらいおいしくて、お店を開くときには絶対に活かそうと決めていました。「他の地域と比べても鮮度や質が全く違います!できるだけ肥料を使わないなど農家さんの愛情をたっぷり受けながら育った野菜ばかりです!」。
他にもジューシーな豚肉などをメニューに取り入れながら「おいしい料理を通じてまちのPRにお役に立ちたい!」と、野口さんはお客さまの満足と福祉サービスの充実のために日々力を尽くしています。
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やりたいことを思い描くのは充実した時間
美幌町は、空港にも近いので「まちの洋食屋 らぐぅ」には、レンタカーで観光客も訪れます。また、北見市へ車で30分、網走市へは40分、津別町へはほぼ20分。このエリアからもお客さんがやってきてくれるという好立地も野口さんの背中を押しました。「飲食店などを開いて道外や周辺エリアにも美幌町の良さを伝えたいという人には、いい条件が揃っています」。
知らないまちで、新しいことにチャレンジするのは不安もあったと思いますが、野口さんは「僕はワクワクしながら、あれこれ考え、カタチにしていきます。自分がやりたいことを思い描くのは、充実した時間になりますよ。ぜひ挑戦して欲しいですね」と、アドバイスしてくれました。
起業のためのサポート制度が充実している美幌町。まず必要なのは熱意だけです。相談窓口の扉は、新しい人生の扉になるかもしれません。
野口富弘さんのおすすめスポット
生きがいづくり
美幌町保健福祉総合センター しゃきっとプラザ
保健センター・福祉センター・健康増進センターを統合した複合施設。町民の健康と生きがいづくりをサポートしています。館内には、エアロバイクなどを完備した運動指導室、長さ15mの運動専用プール、調理実習室などがあり、町民は割引料金で利用できます。
開館時間:午前9時から午後9時30分
休館日:12月30日から翌年1月5日まで(その他町長が必要と認めた日)※上記以外は土・日曜日、祝祭日も施設の利用が可能です。