初めての土地での新規就農に
多少の不安はあったものの
たくさんの人たちにあたたかく支えられて感謝しています。

Iターン就農
吉田 武薫さん
吉田 武薫さん
職業:農業(就農)
移住時の年代:30代 世帯構成:夫婦と子ども
  • 安心して踏み出せる体制が整っていた

    埼玉県で外食産業の会社員として働いていた吉田さんは、食について学ぶうちに食材を自分の手で生産してみたいと思うようになりました。そして、台風や地震等の自然災害が少なく、大規模農家が多い北海道しかないと、2011年に北海道新規就農セミナーに参加。美幌町を紹介されて相談や面接を重ねながら、翌年には新規就農者を育成する「みらい農業センター」で研修するために移住しました。奥さんはちょうど3人目のお子さんを出産したばかりだったので、子どもとともに2ヵ月遅れて町民となりました。

    吉田さんは、後継者のいない農家さんから土地や機械類を一式引き継ぐ「第三者農業経営継承」を利用。譲り受ける農家さんから仕事上のノウハウも教えてもらうなど、3年の研修を経て晴れて専業農家としての新しい人生をスタートさせました。
    「みらい農業センターの設備、環境が整っていて、地域の指導農業士や農協、普及センター、役場のサポートがあり、安心して就農できる体制が整っていました」と、吉田さん。いまは主に、小麦、てん菜、でんぷん用ばれいしょ、そしてアスパラガスの栽培に情熱を注いでいます。

  • あたたかく迎えられ、つながりの大切さを実感

    畑で作業していると、通りかかった近隣の農家さんが車を停めて声をかけてくれるそうです。「その仕事ならこうした方がいいよ、とわざわざアドバイスしてくれるんです。本当にありがたい!」。

    まちの人たちにあたたかく迎えられ、心強く応援してもらったので就農当初に感じていた不安はすぐになくなりました。吉田さんは、人とのつながりの大切さをあらためて感じたと言います。

    休日には、家族で北見市へ買い物に行ったり、近隣観光地へドライブしたり。夏場は、近所の農家さんや友人たちと焼き肉を楽しんでいます。「天気がいい日は、あちらこちらで焼き肉の匂いが漂っています(笑)。いわば、まちの文化です!」

    吉田 武薫さん
  • 移住を希望するなら、まずは行動してみるといい

    美幌町の野菜は質が良いと、消費者や市場関係者から評判です。

    吉田さんが手がけているアスパラガスも「おいしいです!特に、全国的にも珍しい冬に収穫する伏せ込みアスパラガス“冬姫”は、甘くてみずみずしい。ブランド化して価値を高めていきたい!」と、吉田さんは力を入れています。そんな仕事の合間によく出かけているのが、図書館。「子どもたちが大好きで、2週間に1回は通っています。図書館の人も話しやすいです」。すっかり美幌町の暮らしになじんだ吉田さん一家。

    オホーツクエリアの有名観光地だけではなく、まちの田園風景やきれいな星空に感動する日々を送っています。「移住したいという気持ちがあれば、まずは行動してみるといい。たとえ移住を断念したとしても、行動したことには絶対に後悔しないと思います!」と、自らの経験から貴重なアドバイスを聞かせてくれました。

吉田武薫さんのおすすめスポット

たくさんの
イベントがある
大きな図書館
美幌町図書館

美幌町図書館

広々とした空間に約15万冊の蔵書をはじめ吹き抜けの閲覧コーナーや靴を脱いで利用できる「えほんひろば」などが配置されています。ゆったりと本探しやビデオ視聴ができ、絵本の読み聞かせや大人のための朗読会などイベントも多彩に開催しています。

住所:北海道網走郡美幌町字東1条北4丁目 TEL:0152-73-3016
開館時間:火曜日・金曜日~日曜日 午前9時~午後5時まで 水曜日・木曜日 午前9時~午後6時まで
休館日:月曜日・祝祭日・年末年始 特別整理期間・特別休館日(土曜日・日曜日除く)
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